運動ががん治療に有効?!【Part2】

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大寒の候、凛として咲く寒桜を見ては背筋を正す。そんな毎日ですが、皆さま寒さに負けず元気でお過ごしでしょうか?
前回に引き続き「運動ががん治療に有効?!」について紹介します。
それでは参りましょう!

高強度インターバル・トレーニングとは?!

バーチャルプログラム

皆さんは「高強度インターバル・トレーニング(HIIT)」をご存じでしょうか?
ここ数年、フィットネス・雑誌・ブログだけでなく、医学界でも信じられないほどよく取り上げられています。
HIITという運動は、がんの有無にかかわらず、さまざまな面で有益かつ効果的であることが科学的に証明されています。従来の有酸素運動、継続的な強度の高いトレーニングとは全く異なるものです。

従来のトレーニングは「痛みなくして得るものなし」というように、ランニングやフィットネスバイクを使った有酸素運動、30~60分続けてウエイト・リフティングをし、心拍数を目標範囲まで上げ、最低でも20分間はその状態を維持します。
これに対しHIITというトレーニングは、全身を使う激しい運動1分~4分程度を連続して実施し、同じ長さの回復時間を交互に設けるように設計されています。そのため、有酸素運動と同じような心血管系の効果を、より短時間でもたらすことができる運動と言えます

がんサバイバーにとって、どのような種類のトレーニングでも、生活の質や機能的能力、特定の心血管疾患の危険因子を改善する効果があることは研究で明らかになっています。
しかし、フィットネスバイクやトレッドミルで20分間の低強度トレーニングをした患者グループの効果と、HIIT(30秒×7回)をしたグループの効果を比較したところ、HIITグループのほうが全体的に、心臓や肺・筋力の状態を早く向上させることができました。
別の研究では、心肺機能と筋肉量が低下し、死亡リスクを高めることが知られている大腸がんサバイバーを対象に、HIITの運動効果と中強度の運動効果との間に違いがあるかどうかを知るために調査しました。

HIITの運動をおこなった大腸がんサバイバーは、中強度のトレーニングに徹したサバイバーと比べて、わずか4週間ではるかに良い効果を出すことを示しました。具体的には、トレーニング中にどれだけ酸素を消費できるかを示す指標、除脂肪量、体脂肪率の減少において、中強度のグループの効果より優れていました。

このように、近年発表されたHIITに関した数多くの研究を考慮すると、HIITの運動はがん患者が治療中や治療後に活用できる、非常に効率的かつ効果的な運動だということがわかります。
筋トレでも有酸素運動でもない…がん治療に有効と科学的に証明された短時間で高い効果を期待できる高強度インターバル・トレーニング。それが「HIIT」です。

がん細胞を体外に排出するリンパ系とは?!

ピンクリボン

リンパは免疫系の中で極めて重要な役割を担っているのはご存じだと思います。
血管とリンパ節のネットワークを通じて病気と闘う白血球を全身に送り、不要なウイルスや細菌、がん細胞を集めて撃退するのに役立っています。これらの重要な機能をしっかり果たすためには、リンパ管内の液体がキレイに流れている必要があります。

しかし、心拍のたびに全身に血液を送り出す心臓と異なり、リンパにはポンプがありません。身体の動きによってリンパ管内のリンパ液を動かし、不要ながん細胞を体外に排出する仕組みとなっており、運動中には安静時の2~3倍のリンパ液が流れることが証明されています。

運動はがん細胞を識別して、体外に排出するというリンパの日々の仕事をサポートする重要な役割を担っているのです。ミニトランポリンで跳ねるリバウンディングは、がんの劇的寛解者がリンパを刺激するために最も使用されている一般的な運動の一つです。この種の運動に関した研究はほとんどありませんが、ある研究では、ミニトランポリン運動によって筋肉量が大幅かつ急速に増加する効果あることもわかりました。

U-BOUND

エス・パティオスポーツクラブには「高強度インターバル・トレーニング(HIIT)」のプログラムがあるのは皆さんご存じですか?!2022年からいち早く導入し、運動効果が期待できる人気のあるトレーニングプログラムです!
バーチャルプログラムの「ELEVEN」とミニトランポリンを使用した「U-BOUND」は、話題性があり、人気のプログラムなのでコラムでも紹介しています。

「ELEVEN」

身体理論に基づいて開発された究極のHIIT(ハイ・インテンシティ・インターバル・トレーニング)は体内にエンドルフィンを満たすことにより短時間で効率的に脂肪を燃焼させ、身体的な運動能力を高めることができるプログラムで、脂肪燃焼や筋力の向上などの効果が期待できるトレーニングです!

「U-BOUND」

ミニトランポリンの弾力面を使用する高強度かつ、膝・足首等への負担の少ないトレーニングプログラムです。心肺機能や体幹・下肢の筋力を向上させることができます。またプログラムは有酸素運動と無酸素運動を組み合わせた複数のトラックで構成され、脂肪組織を刺激し体質改善に最大の効果が得られます。更に振動マシンと同じ原理でリンパ系の循環にも効果が高いといわれています。トランポリンの不安定な状態での動作から体幹筋群に効果的なトレーニングです!