朝夕日毎に涼しくなってきて、季節が少し秋めいて来たと感じる日が増えてきましたが、皆さまお健やかにお過ごしでしょうか?
年々、温暖化の影響も受け、日本の四季が失われてきているように感じませんか?
夏が長くて秋をあまり感じることなく、冬が訪れるような傾向が続いていますよね。
また、今年の夏もかなり気温が高い日が続き、先日の雨を境に少しだけ秋を感じる気温になってきましたよね。
もう9月も終わりが近づいてきて、年末に向け、忙しない日々が近づいてきたのではないでしょうか?
季節的には運動を取り入れやすい時期になってきた!と同時に夏の疲れも出てきやすい季節にもなってきましたので、自分自身の夏の過ごし方を振り返る意味でも、適切な水分補給について2回に分けてご紹介させて頂ければと思っております。
それでは参りましょう!
水分補給の重要性について
水分って人の体内の何パーセントを占めているか皆さんはご存じでしょうか?
人の身体は約60%が水分です!水は健康や生命維持に必要不可欠であり、十分に摂取できていないとさまざまな健康障害を引き起こす要因となってしまいます。
水分は体内で大きく3つの働きをしています。
栄養素を吸収しやすいように分解し代謝するための「物質の溶解」
栄養素を全身に届けたり老廃物を排泄したりする「物質の運搬」
体温を一定に保つ「体温調節」
体内から水分が5%失われてしまうと・・・
のどの渇きや目眩、運動能力が低下、食欲不振、吐き気、疲労感や頭痛、めまいなど、脱水症状や熱中症の症状が現れます。体内から水分が10%失われてしまうと・・・
筋痙攣(けいれん)や失神といった症状が現れます。体内から水分が20%失われてしまうと・・・
生命維持に大きな影響を与える。と言われている危険数値です。
また人は2~3日水を摂取できないだけで生命活動の維持は難しい。ともいわれており、いかに水が健康や生命維持に重要なものかが分かると思います。その他にも水分不足は運動時のパフォーマンス低下も招くと言われています。
筋肉量が多く、脂肪量の少ないアスリートの場合は体内の水分量の割合が高くなります。
試合やトレーニング等、運動中は主に発汗で身体の水分が失われますが、これによる体重の減少率が体重の2%(例:体重が60kgの場合、1.2kg)を超えると、集中力の低下、スキルレベルの低下、心拍数や体温の過度な上昇等が起こります。
したがって、運動時のパフォーマンスを維持するためには、体重の減少率が体重の1%以内に収まるよう、十分補給を行う必要があるのです。
また、汗には塩分等も含まれているため、「どのくらい飲むか」だけでなく、「何を飲むか」も考えて選択しなければいけません。
発汗によって失う量は、個人の体質や体格、運動への適応度、運動する環境(例:気温、湿度)、運動の強度、運動時の服装等によって様々です。したがって「これくらい補給すれば良い」という量はなく、状況に応じて必要な量を個別に把握する方法を知っておくことが、運動時により良いパフォーマンスの発揮につながると言われております。
また、必要な水の摂取量は運動する環境や運動の強度等によって異なるため、「様々な状況に対して自分に必要な量を事前に知っておくことが正しい補給を行うコツ」です。運動中だけでなく、運動前にも200~600mlは摂取するように心がけましょう。
体内の水分量は加齢とともに減少し、高齢になると体の50%程度まで減少するといわれています。
1日に必要な水分量って?
「1日にどれくらいの水分を摂取すれば良いか皆さんはご存じでしょうか?」
毎日欠かさず摂取しているけれど、必要な量を摂取できているか分からないという方は多いのではないでしょうか。
人間が生きていくために必要な水分量は1日2.5Lといわれています。
尿や便から1.6L
呼吸、汗から0.9L
計2.5Lもの水が人体から毎日出ていくため、失われた水と同じくらいを補う必要があるので水分量は1日2.5Lと言われています。
「1日2.5Lを補給しなければいけない。」と聞くとかなりしんどいな。と感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、2.5L全てを飲み物から摂取するのではなく、人は代謝によって0.3Lの水分が作られる他、食べ物からも0.9~1.0L摂取ができています。
そのため飲み物からは1.2~1.3Lほど摂取できていれば十分です。
この量はあくまで目安であり、運動や肉体労働などで汗をかくことが多い生活を送っている方は、摂取量を増やす必要が出てくるのでご注意下さい!
意識して1日に必要な量を必ず摂取するように心がけましょう。
Part1はここまでです! 次回も体調管理について引き続き掲載しますので、お楽しみに~