ピラティスで体の歪みから自律神経まで整える【Part1】

ピラティスで体の歪みから自律神経まで整える【Part1】

今年は例年よりかなり早いですが、もう梅雨入りしてしまいました…。
梅雨の季節になると一気に不快感が増しますよね。湿気によるジメジメ、ベタベタ、じとじと。1年で一番過ごしにくい時期が続きます。今は季節の変わり目によって体調も崩しやすくなります。
梅雨により大気は低気圧配置になるため、身体は副交感神経が優位に働くようになります。 副交感神経は、緊張がほぐれるリラックス時や身体を休ませる入眠中に働く神経系です。その影響で身体がお休みモードになって「体がだるい」「やる気が出ない」と感じてしまうのです。
ですが、季節のせいでもありますので、あまり無理をせず、ヨガなど軽い運動を取り入れながら、いかに気持ちよく過ごせるかを念頭に置きつつ前向きに過ごして下さいね~。
梅雨が終われば青空を心待ちにする季節がやってきます。

今月のコラムは3週にわけて、エス・パティオスポーツクラブでも取り入れているプログラム「ピラティス」について記事を書きたいと思います。ピラティスは体幹を鍛え、姿勢改善や歪んだ骨格を整えたり、新陳代謝の向上に効果的なので、夏に向けて女子は必見です!
1週目の今回は、ピラティスとは何かから、ピラティスとヨガの違いについてまでをご説明します。
それでは参りましょう!

ピラティスとは?!

ピラティスで体の歪みから自律神経まで整える【Part1】

ピラティスは、ドイツ人看護師のジョセフ・H・ピラティス氏が、第一次大戦で負傷した兵士のリハビリのために開発したエクササイズです。
そのため、体を動かすのが難しい状態でも、無理をせずに効率よく、体の深層部にあるインナーマッスルを強化し、鍛えることができるのがピラティスの大きな特徴とされています。
身体全体のバランスを整え、身体の中心部にあるインナーマッスルを鍛えることで、身体の歪みを改善し、背筋が伸びた美しい姿勢が維持できるようになります。また、しなやかで自由自在に動く肉体など、理想的な体と健康へ導きながら、代謝の向上によるダイエット効果も得られたりと、様々な効果につながると言われています。

ピラティスとヨガの違いについて

ピラティスで体の歪みから自律神経まで整える【Part1】

ここで、いまひとつ違いが分かりにくいピラティスとヨガについて説明します。
ピラティス発祥の地はヨーロッパ。主にリハビリなどの身体機能を向上させる目的で考案されました。
一方、ヨガ発祥の地はインド。ヨガの歴史は古く、その源流となるラージャヨガで体系が整えられました。現代のヨガのベースとなっているのはラージャヨガの第3ステップで、瞑想のポーズをとる「姿勢法」です。つまり、ヨガは修行のための瞑想が始まりです。
また、ピラティスとヨガの効果についてもそれぞれ違う働きをします。
ピラティスを続けると姿勢や身体機能の改善が期待できるので、どちらかというと肉体改善になります。
その一方で、ヨガがフォーカスするのは、どちらかといえば肉体よりも精神面。もちろん、ヨガのポーズは、ポーズをキープすることによって関節や筋肉が柔軟になり、筋持久力やバランス能力も鍛えられるため、肉体への大きな効果も見込まれます。ですが、自分自身の肉体に意識を向けることが瞑想につながり、不安定なマインドをリセットしてくれるのがヨガです。


ピラティスとヨガでは呼吸法にも大きな違いがあります。
ピラティスは胸式呼吸です。肋間筋(肋骨と肋骨の間の筋肉)を使い、肋骨を上げたり下げたりして行われる呼吸法です。交感神経を活性化させるため、交感神経が優位だと心身が活動的な状態になります。
ヨガは腹式呼吸です。腹式呼吸ではお腹を膨らませたりへこませたりして胸郭を広げ、深い呼吸で循環器系の機能を磨きます。そのため、副交感神経を活性化させます。副交感神経が優位になる影響で、リラックス状態になります。
このように、呼吸法が大きく異なるため、ピラティスとヨガを実践するベストタイミングにも違いがあります。ピラティスは、交感神経が活発になっている日中から夕方にかけて行うのがベストタイミング!夜寝る前に行うと逆に交感神経が活性化して眠れなくなるので気を付けましょう。
ヨガのベストタイミングは身体が動きやすい状態になる、一日の中で一番体温が高い夕方です!逆に避けたほうが賢明なのは食後すぐ。少なくとも食事が終わってから2時間ほど時間を空けてから行いましょう。


ピラティスとヨガの違いはなんとなく理解できたでしょうか。
2週目のコラムは6月14日水曜日頃に公開予定です!
「ピラティスでエクササイズを実践するのに道具はマスト?!」「ピラティスとヨガ!あなたに合っているのは?」についてご説明します。お楽しみに~!!