適切な水分補給について【Part2】

運動と水分の関係

皆さまこんにちは!
残暑はまだ少し残るものの、気温的には運動が気軽にできるシーズンが到来です!
前回に引き続き体調管理についてご紹介したいと思っています。それでは参りましょう!

水分不足から引き起こしやすい健康障害

皆さんは水分が不足すると体にどんな影響が出るのかご存じでしょうか?引き起こしやすい3つの健康障害についてお伝えしたいと思います!


<1つ目 脱水症>

運動と水分の関係

脱水症とはお水を摂る量の減少や水分喪失量の増加によって体内の水分量が不足している状態のことをいいます。
口の渇き、体の倦怠感、立ちくらみなどが自覚症状として現れます。
また皮膚や唇、舌の乾燥、微熱、食欲低下、血圧低下、脱力、意識障害などのさまざまな症状が出てくる場合もあります。
最近増加傾向にあるのは自覚できない「隠れ脱水症」を引き起こしているパターンです。
マンション・ビルなどの熱がこもりやすく機密性の高い場所で過ごしている・運動をしている場合や、気温が高いのにエアコンの使用を控えている場合、涼しいが乾燥した室内で過ごしている、軽い運動をしている場合、屋外で軽い運動をして汗をかいているものの不調を感じていない場合などです。


<2つ目 熱中症>

運動と水分の関係

熱中症とは気温や湿度が高い、風が弱いといった環境に体が対応できない時や、その環境下で激しい運動や労働を行い体熱が生じることで起こります。
軽度なものなら立ちくらみや大量の発汗、筋肉痛などが主な症状で、現場での応急処置で対応できますが、頭痛や吐き気、倦怠感といった症状の場合には病院での診察が必要です。意識障害、高体温、痙攣などの重度の症状の場合には入院して集中治療を受ける必要があります。
熱中症は水分不足だけで起こることはありませんが、熱中症を引き起こす一因でもあるので、適切にお水を補給することが熱中症を防ぐことにつながると言われています。


<3つ目 脳梗塞・心筋梗塞>

運動と水分の関係

脳梗塞とは脳の動脈がふさがれ血液が行き届かなくなり、酸素や栄養素が足りなくなって脳が壊死、またはそれに近い状態になる疾患の事です。
心筋梗塞は心臓に向けて流れる血管である「冠動脈」の血液量が低下することで、心臓へ血液が供給されずに壊死、あるいは壊死に近い状態になる疾患を指します。
体内の水分が不足し脱水状態になると、血液がドロドロになり血管が詰まりやすくなります。その結果、脳や心臓に血液が十分行き届かなくなると脳梗塞や心筋梗塞を引き起こしてしまうのです。


適切に水分を補給するための大切なポイント

運動と水分の関係

1日に必要な量を摂るには、ただたくさん水を飲めば良いというわけではありません。
その日の運動・活動量に応じてお水を摂ることも大切なので、気をつけるべきポイントを知って、適切に上手に摂取できるようにしたいですよね。
ここからはお水を摂る際に気をつけたい4つのポイントについてお伝えします。


  1. こまめに摂取する

    重要なポイントはこまめにお水を摂ることです。
    一度に大量にお水を摂っても尿として排泄されてしまうため、体内に蓄えられません。
    特に水分が失われやすい起床時や運動の前後、入浴の前後、就寝前
    はしっかりと補給できるよう心掛けましょう。

  2. 意識して多めに摂る

    意識して多めに摂取できるようにしましょう。
    1日に必要な量を摂っているつもりでも、運動量が多い日などは体から出ていく水分も必然的に増える為、どうしても不足がちになってしまう傾向があります。
    1日に必要とされる1.2Lだけを摂れば良いというわけではなく、その日の運動・活動に合わせて多めに摂る意識を持つことが重要です。

  3. 食事からも摂取する

    飲料から摂取する以外にも3食しっかり食事をとっていれば、1日1L近くを食事から摂取できます。多く摂取できる食品にはどんなものがあるのか覚えておくのもポイントです。


  4. 【水分を多く含む食品と可食部100g当たりの含有量】

    食品名加工状態など含有量
    もやし加工状態など

    含有量

    95.4g

    きゅうり加工状態など

    含有量

    95.4g

    レタス加工状態など

    含有量

    95.3g

    はくさい加工状態など

    含有量

    95.2g

    だいこん加工状態など

    皮なし、生

    含有量

    94.6g

    いちご加工状態など

    含有量

    90.0g

    スイカ加工状態など

    含有量

    89.6g

    加工状態など

    含有量

    88.7g

    白米のご飯加工状態など

    含有量

    60.0g


  5. 運動をして汗をかいたときには塩分と糖分も補給します。

    運動して汗をかいたら、水分と合わせて塩分や糖分も摂取しましょう。
    運動で大量に汗をかいた際には、100mLに食塩が0.1~0.2g入った飲料で水分と塩分を補給していくのが望ましいといえます。
    運動をして体の塩分と水分が失われた状態で真水を飲んだ場合、水分だけが増えるため体液が薄まります。
    そうなると、体は体液を薄めないようにのどの渇きを止め、さらに体液の濃さを元に戻そうと水分を尿として排泄してしまうのです。
    そのため、結果として補給した水分が体内に残らず、体液量が回復していない状態になります。

いかがでしたか?
まだまだ過ごしやすくなったとはいえ、残暑は残ります。
でも気温的にはこれからどんどん運動が気軽にできる時期になります。
夏の疲れも出やすい時期に突入しますので、皆さん、体調管理はしっかりして、適度な運動を心がけながら、忙しないシーズンを元気に乗り切れる身体作りをしていきましょうね!秋は短いので、運動が億劫になる前に!


運動と水分の関係

次回は私が大好きな運動、ピラティスについてです。
エス・パティオスポーツクラブ内に&style ピラティススタジオが出来ます!
私たちと一緒に運動を楽しんでもらえる施設としてOPEN予定です!